2008年04月21日

妖怪[海坊主]

妖怪事典海坊主


『東海道五十三対 桑名』の海坊主
「せん中のくわい海坊主」の絵札
海坊主(うみぼうず)は、海に住む妖怪。海の怪異。「海法師(うみほうし)」、「海入道(うみにゅうどう)」と呼ばれるものも含まれる。



概要

海に出没し、多くは夜間に現れ、それまでは穏やかだった海面が突然盛り上がり黒い坊主頭の巨大なものが現れて、船を破壊するとされる。大きさは多くは数メートルから数十メートルで草野巧 『幻想動物事典』 新紀元社、1997年、47頁。、かなり巨大なものもあるとされるが、比較的小さなものもいると伝えられることもある。船幽霊のそれと共に、幻覚談が語り伝えられたものと思しいものが多く、両者の区別は明らかではない。杓子を貸せと言って、船を沈めに来る船幽霊と海坊主とは同じとされることもある。しかし、概して船幽霊が時化と共に出現するのに対して、海坊主の出現には海の異常が伴わないこともあり(その場合は、大抵海坊主を見てから、天候が荒れ始める、船が沈むといった怪異が訪れる)、その為、何か実際に存在するものを見誤ったという可能性が指摘されている。誤認したものの正体は\xA1 3$$N@8J*$NB>!"F~F;1@$dBgGH$J$I<+A38=>]$J$I$,5s$2$i$l$F$$$k。また、海坊主は、裸体の坊主風なものが群れをなして船を襲うと言われる事が多く、船体や櫓に抱きついたり、篝火を消すといった行動をとる。時に「ヤアヤア」と声をあげて泳ぎ、櫓で殴ると「アイタタ」などと悲鳴をあげるという。備讃灘に多いぬらりひょん|ヌラリヒョンは、頭大の玉状のもので、船を寄せて浮かんでいるところを取ろうとすると、ヌラリと外れて底に沈み、ヒョンと浮いてくる。これを何度も繰り返して人をからかうという。これらは、鳴き声からして、アザラシやイルカ、可能性の高いものとしてクジラなどの海洋動物が正体であると考えてよいであろう。青森県下北群東通村尻屋崎では、フカに喰われた人間が「モウジャブネ」になるという。味噌を水に溶かして海に流すと除けられる。 静岡県賀茂郡で語られる「ウミコゾウ」は、目の際まで毛をかぶった小僧で、釣り糸を辿って来て、にっこり笑ったという。また蒙古高句麗と当てる紀州神子浜の鼬に似た「モクリコクリ」という小獣\xA1 $O!";07n;0F|$O;3$K!"8^7n8^F|$O3$$K=P!"?M$N7A$@$,?-=L<+:_!"8=$l! $F$O>C$( !"G~H*$GLk$/$k?M$N?,$rH4$/$H$$$&!#%/%i%2$N$h$&$J7A$G!"3$>e$r72$l$FI:$&$H$b$$$&!#LX8E=1Mh$N;~!"?e;`$7$?Nn:2$H8@$o$l$F$*$j!"LX8E9b6gNo$NEv$F;z$,$"$k$,!"$3$N>l9g!"5*=#$K8=$l$k$H$$$&;v多田克己 『幻想世界の住人たち IV 日本編』 新紀元社、1990年、163頁。。寛政時代の随筆『閑窓自語』によれば、和泉貝塚(現・大阪府貝塚市)では海坊主が海から上がって3日ほど地上にいたとあり、海に帰るまでの間は子供は外に出ないよう戒められていたという。随筆『雨窓閑話』では桑名藩|桑名(現・三重県)で、月末は海坊主が出るといって船出を禁じられていたが、ある船乗りが禁を破って海に出たところ海坊主が現れ「俺は恐ろしいか」と問い、船乗りが「世を渡ることほど恐ろしいことはない」と答えると、海坊主は消えたという村上健司 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、62頁。。同様に月末には「座頭頭(ざとうがしら)」と呼ばれる盲目の坊主が海上に現れるという伝承もあり、人に「恐ろしいか」と問いかけ、「怖い」「助けてくれ」などと言って怖がっていると「月末に船を出すものではない」と言って消えるという千葉幹夫 『妖怪お化け雑学事典』 講談社、1991年、66福 G!#。『奇異雑談集』では、女性の乗船が禁じられていぁ kA%$KIWI XO"$l$,>h$C$?$H$3$m!"3$$GBgMr$H6&$K海坊主が現れ、船主は竜神の怒りに触れた、女が乗ったからだなどと怒り、女が海に飛び込んだところ、海坊主は女を捕まえ、嵐はやんだという。このように海坊主は竜神の零落した姿であり、生贄を求めるともいう岩井宏實 『日本の妖怪百科 2 水の妖怪 絵と写真でもののけの世界をさぐる』 河出書房新社、2000年、36-37頁。。東北地方では漁で最初に採れた魚を海の神に捧げるという風習があり、これを破ると海坊主が船を壊し、船主をさらって行くといわれる海坊主に遭った際には敢えて驚きの声などをあげず、何も見ないふりをしてやり過ごさなければならないという。また、船の荷物の中で最も大切なものを海に投げ込むと助かるともいう海坊主は姿を変えるともいい、宮城県の大島 (宮城県気仙沼市)|気仙沼大島では美女に化けて人間と泳ぎを競ったという話がある。岩手でも同様にいわれるが、誘いに乗って泳ぐとすぐに飲み込まれてしまうという。愛媛県宇和島市では座頭に化けて人間の女を殺したという話がある。また人を襲うという伝承が多い中、宇和島では海坊主を見ると長寿になるという伝承がある。変わった姿の海坊主もいる。和歌山県では「毛見浦の海坊主」なるものが出没したと言う。明治21年(1888年)12月26日「都新聞」によると和歌山県三井寺に大猿のような2.1~2.4m,宗 E$5263kgの! 海坊\xBC gがあがったと言う。茶色い髪、橙色の目をもち鰐の口、腹は魚、尾は海老、鳴き声は牛の様であったと言う笠倉出版「日本世界の未知生物案内」p109,参考



近年の目撃談

1971年4月。宮城県牡鹿郡女川町の漁船・第28金比羅丸がニュージーランド方面でマグロ漁をしていたところ、巻き上げていた延縄が突然切れ、海から大きな生物状のものが現れ、船員たちは化け物といって大騒ぎになった。それは灰褐色で皺の多い体を持ち、目は直径15センチメートルほど、鼻はつぶれ、口は見えなかった。半身が濁った海水の中に没していたために全身は確認できなかったが、尾をひいているようにも見えたという。モリで突く準備をしていたところ、その化物は海中へと消えたという。遠洋水産研究所の焼津分室の係員はこの目撃談を聞き、本職の漁師たちが魚やクジラなどの生物を化物と誤認することはないとしている。また目撃談では水面から現れた半身は1.5メートルほどだったといい、全身はその倍以上の大きさと推測されることから、そのような生物は聞いたこともないと話していたという。この怪異談は、毎日新聞の同年7月17日号の新聞記事にも掲載された今野圓輔 『日本怪談集 -妖怪編-』 インタープレイ、2004年、117-118頁。。



海坊主が登場する創作物語


  • 絵本『ぐりとぐら|ぐりとぐらのかいすいよく』には、海坊主が登場する。本作に登場する海坊主は人間の男の子に似た姿で描写されている。

  • 漫画『赤ずきんチャチャ』海坊主とその妹として2人の海坊主が登場する。巨大で人情に厚い水玉の姿で描かれている。



    脚注・出典




    関連項目


  • 日本の妖怪の一覧


    Quotation:Wikipedia - Article - History  License:GFDL


  • posted by 龍 at 04:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    広告


    この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

    以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

    ・記事の投稿、編集をおこなう
    ・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


    ×

    この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。