2008年01月30日

妖怪[蟻鞍の婆]

妖怪事典蟻鞍の婆


蟻鞍の婆(ありくらのばば)とは岐阜県高山市で伝承される老婆の姿をした妖怪。



概要

不思議な術を使う仙人のような存在として伝承されており、飛騨考古土俗学会が1935年に発刊した『ひだびと』には、「岩瀧の昔話」として小烏山が噴火の予兆を示した際、7日目に祈りを捧げ山の鳴動を止めたり、温泉に馬の爪を投げ入れ、ただの水に変えてしまったりした、というような逸話が残されている。



外部リンク


  • 国際日本文化研究センター「怪異・妖怪伝承データベース」アリクラノババ

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    2008年01月28日

    妖怪[天狗]

    妖怪事典天狗


    天狗(てんぐ)は日本の伝説の生物一覧|伝説上の生き物。人を魔道に導く魔物。俗に外法様ともいう。

    後白河天皇の異名でもあった。



    天狗の由来

    元来は中国の物怪で、流星または彗星の尾の流れる様子を差したり、中国の奇書『山海経』西山経3巻の章莪山の項に、「獣あり。その状狸(山猫を指すと考えられる)の如く、白い首、名は天狗。その声は榴榴の様。凶をふせぐによろし」とあるように天狐、アナグマに例えられた。日本において天狗の言葉が初めてあらわれるのは『日本書紀』で、634年、怪音をたてて空を飛来するもの(かなり地表まで落下した流星か)を、「流星にあらず、これ天狗アマキツネなり」と呼んだという記載がある。平安時代の天狗とは、『山海経』の形状の通り天狐であり、やはり彗星あるいは流星を指したと考えられる。今日、一般的に伝えられる、鼻が高く(長く)赤ら顔、山伏のような装束に身を包み、一本歯の高下駄を履き、葉団扇を持って自在に空を飛び悪巧みをするといった性質は中世以降のもの(他の天狗と区別して、鼻高天狗と呼ばれる)で、本来の天狗とは関連が薄い。これらはむしろ『今昔物語集』に見える、空を駆け、人に憑く「鷹」と呼ばれる魔物や、仏教の、顔は天狗、体は人間で、一対の羽を持つ「天魔」と呼ばれる魔物が直接の原形であろう。この天狗の原型は、恐らく室町初期以降の変化したもので、室町時代成立とされる御伽草子『天狗の内裏』の、鞍馬寺の鞍馬天狗の容姿が、その初期のものと考えられる。『平家物語』では、「人にて人ならず、鳥にて鳥ならず、犬にて犬ならず、足手は人、かしらは犬、左右に羽根はえ、飛び歩くもの」とあり、鎌倉時代になると、験力を誇示する天台僧らに、仏教の超越性を証明する為の標的とされ、『是害坊絵巻』を始めとする書物に、邸 7Bf$NAN$K@o$$$rD)$_!"L5;D$KGTB`$9$k天狗の物語が伝えられるようになる。また、林羅山の『神社考』「天狗論」、また平田篤胤の『古今妖魅考』に、京都市上京区に存在する「白峯神宮」の祭神である金色の鳶と化した讃岐院(崇徳上皇)、長い翼を持つ沙門となった後鳥羽上皇、龍車を駆る後醍醐天皇ら、『太平記』に登場する御霊が天狗として紹介される。天狗は、自慢の権化とされ、鼻が高いのはその象徴である。これから転じて「天狗になる」と言えば自慢が高じている様を表す。彼等は総じて教えたがり魔である。中世には、仏教の六道のほかに天狗道があり、仏道を学んでいる為地獄に堕ちず、邪法を扱うため極楽にも行けない無間(むげん)地獄とされた。



    天狗の種類


    天狗の種類としては、天狗として世にあだなし、業尽きて後、再び人身を得ようとする「波旬」、自尊心と驕慢を縁として集う「魔縁」と呼ばれる存在がある。またその伝承も各地に伝わっており、変わったものとして、紀州に伝わる、山伏に似た白衣を着、自由自在に空を飛ぶ「空神」、岩手県南部では「スネカ」、北部では「ナゴミ」「ナゴミタクリ」という、小正月に怠け者のすねにできるという火まだらをはぎとりに現われる天狗などが伝えられる。姿を見た者はいないが、五月十五日の月夜の晩に太平洋から飛んでくる「アンモ」もこの類で、イロリにばかりあたっている怠け童子の脛には、茶色の火班がついているので、その皮を剥ぎにくるという。弱い子供を助けてくれ、病気で寝ている子はアンモを拝むと治るという。静岡県大井川では、『諸国里人談』に、一名を「境鳥」といい、顔は人に似て正面に目があり、翼を広げるとその幅約6尺、人間と同じような容姿、大きさで、嘴を持つ「木葉 B天狗」が伝えられており、夜更けに川面を飛び交い魚を取っていたと記されている。また、鳥のくちばしと翼を持った鳥類系天狗の形状を色濃く残す「烏天狗」は有名である。有名な是害坊天狗などもこの種で、多くの絵巻にその姿が残されている。尼がなった「女天狗」や、狼の姿をした狗賓という天狗もいた。



    神としての天狗

    神として信仰の対象となる程の大天狗には名が付いており、愛宕山の太郎坊、鞍馬山の僧正坊(鞍馬天狗)、比良山の次郎坊の他、比叡山法性坊、英彦山豊前坊、富士山太郎坊、白峰山相模坊、等が知られる。滋賀県高島郡 (滋賀県)|高島郡では「グヒンサン」と言い、大空を飛び、祭見物をしたという。高島町大溝に火をつけにいったが、隙間がなくて失敗したという話が伝わっている。奄美大島でも、山に住む「テンゴヌカミ」が知られ、大工の棟梁であったが、嫁迎えのため六十畳の家を一日で作るので藁人形に息を吹きかけて生命を与えて使い、二千人を山に、二千人を海に帰したと言う。愛媛県石鎚山では、六歳の男の子が山頂でいなくなり、いろいろ探したが見つからず、やむなく家に帰ると、すでに子供は戻っていた。子に聞くと、山頂の祠の裏で小便をしていると、真っ黒い大男が出てきて子供をたしなめ、「送ってあげるから目をつぶっておいで」と言い、気がつくと自分の家の裏庭に立っていたという。『画図百鬼夜行』




    [ 山神としての天狗 ]

    天狗はしばしば輝く鳥として描かれ、松明丸、魔縁とも呼ばれた。怨霊となった崇徳上皇が、天狗の王として金色の鷲として描かれるのはこのためである。また、山神との関係も深く、霊峰とされる山々には、必ず天狗がいるとされ(それゆえ山伏の姿をしていると考えられる)、実際に山神を天狗(ダイバ)とする地方は多い。現在でも、山形県最上郡の伝承にみえる天狗は白髪の老人である。山伏を中心とする天狗の信仰は、民間の仏教と、古代から続く山の神秘観山岳信仰に結びついたもので、極めて豊富な天狗についての伝説は山岳信仰の深さを物語るものである。山形県などでは、夏山のしげみの間にある十数坪の苔地や砂地を、「天狗のすもう場」として崇敬し、神奈川県の山村では、夜中の、木を切ったり、「天狗倒し」と呼ばれる、山中で大木を切り倒す不思議な音、山小屋が、風もないのにゆれたりすることを山天狗の仕業としている。鉄砲を三つ撃てばこうした怪音がやむという説もある。その他、群馬県利根郡では、どこからともなく笑い声が聞こえ、構わず行くと更に大きな声で笑うが、今度はこちらが笑い返すと、前にもまして大声で笑うという「天狗笑い」、山道を歩いていると突然風が起こり、山鳴りがして大きな石が飛んでくる「天狗礫」(これは天狗の通り道だという)、「天狗田」、「天狗の爪とぎ石」、「天狗の山」、「天狗谷」など、天狗棲む場所、すなわち「天狗の領地」、「狗賓の住処」の伝承がある。金沢市の繁華街尾張町では、宝暦五年(1755 )に『天狗つぶて』が見られたという。静岡県の小笠山では夏に山中から囃子の音が聞こえる怪異「天狗囃子」があり、小笠神社の天狗の仕業だという村上健司 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、233頁。岐阜県揖斐郡徳山村 (岐阜県)|徳山村(現・揖斐川町)では「天狗太鼓」といって、山から太鼓のような音が聞こえると雨の降る前兆だという千葉幹夫 『全国妖怪事典』 小学館、1995年、116頁。。特に、鳥のように自由に空を飛び回る天狗が住んでいたり、腰掛けたりすると言われている天狗松(あるいは杉)の伝承は日本各地にあり、山伏の山岳信仰と天狗の相関関係を示す好例である。樹木は神霊の依り代とされ、天狗が山の神とも信じられていたことから、天狗が樹木に棲むと信じられたと考えられる。こうした木の周囲では、天狗の羽音が聞こえたり、風が唸ったりするという。風が音をたてて唸るのは、天狗の声だと考えられた。愛知県宝飯郡にある大松の幹には天狗の巣と呼ばれる大きな洞穴があり、実際に天狗を見た人もいると云う。また埼玉県児玉郡では、天狗の松を伐ろうとした拭 M$,!";^$ +$iMn$A$F$R$I$$2x2f$rIi$C$?$,!"$3$l$O天狗に蹴落とされたのだという話である。天狗の木と呼ばれる樹木は枝の広がった大木や、二枝に岐れまた合わさって窓形になったもの、枝がコブの形をしたものなど、著しく異形の木が多い。



    天狗に因む生物名

    生物の和名として天狗が登場することがある。動物についていえば鼻、または類似器官が突き出た外見に因むものが多い。

  • 哺乳類 - テングザル、テングコウモリ

  • 魚類 - テングハギ、ウミテング

  • 昆虫類 - テングチョウ

  • 植物 - テングクワガタ、ハリギリ|テングウチワ

  • 菌類 - テングタケ類



    天狗を主題にした創作


  • 大日本天狗党絵詞(黒田硫黄による漫画)

  • Tactics (漫画)|tactics(木下さくらと東山和子による漫画)



    脚注





    関連項目
    * 大天狗

  • 妖怪
    日本の妖怪の一覧

  • 伝説
    高尾山(天狗伝説がある。ふもとの東日本旅客鉄道|JR東日本高尾駅 (東京都)|高尾駅には巨大天狗面が装飾されている。)
    鞍馬寺 同上(ここの裏山で牛若丸(源義経)に剣を教えた人物が、天狗面をつけて素性を隠していたという伝承から。源氏の落人の一人と見られる)
    求菩提山(カラス天狗の伝説がある。麓の豊前市には「豊前カラス天狗祭」というイベントが開催される。また、市内の宇島駅には天狗像が建っている)。
    英彦山
    飯綱山 テングノムギメシ

  • 未確認生物
    未確認動物|UMA

  • 自然霊

  • ロックバンド「天狗

  • ゲンセンカン主人

  • 第六天魔王

  • 第六天神社_(飯能市)

  • 向かい天狗



    外部リンク


  • 能面 長澤重春能面集:大べし見


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    2008年01月27日

    妖怪[かしゃんぼ]

    妖怪事典かしゃんぼ


    カシャンボとは、紀伊南部で伝承される妖怪。山に移り住んだ河童が進化したものとする説が有力。一本足でぬかるんだ大地に謎の足跡を残す。2004年、和歌山県白浜町 (和歌山県)|白浜町の田畑で謎の足跡が発見され、カシャンボの仕業と報道された。

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    2008年01月24日

    妖怪[おとら狐]

    妖怪事典おとら狐


    おとら狐(おとらぎつね)とは、愛知県に伝わる狐の妖怪。



    概要

    おとら狐は人間に取り憑き、様々な悪戯する妖怪で、取り憑かれた人間は常時では考えられない言動を行う。「おとら狐」の語源はおとらという娘に狐が取り憑いたことから。

    狐憑きの地方版と考えられる。

    取り憑かれた者は眼|左眼から眼脂を流し、足|左足がうずくように痛むと言う。これは、かつて長篠の合戦において鉄砲の流れ弾を受けた為と言い伝えられている。



    主な伝承

    愛知県の郷土研究社が1916年に出版した『郷土研究』にはおとら狐に取り憑かれた人間のさまざまな様子が伝承として記録されている。

  • 老人がおとら狐に取り憑かれた。歯が無いのに魚|生魚をバリバリと食べていた。

  • 寝たきりの老婆におとら狐が取り憑き、一晩中踊り明かした翌朝に亡くなった。

  • 病気療養をしていた母におとら狐が取り憑いた。排泄物には与えていない物が入っていた。また、同書にはおとら狐を取り除く方法として、陰陽師や修験者による祈祷か、秋葉山の奥に住む山住様(御犬様)を迎えてくると良いと記されている。



    外部リンク

    国際日本文化研究センター怪異・妖怪伝承データベース


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    2008年01月22日

    妖怪[酒呑童子]

    妖怪事典酒呑童子


    酒呑童子(しゅてんどうじ)は、丹波の大江山、または近江の伊吹山に住んでいたとされる鬼の頭領(盗賊であったとも)である。他の呼び名として、酒顛童子、酒天童子と書くこともある。室町時代の物語を集めた『御伽草子』などによると、酒呑童子の姿は、顔は薄赤く、髪は短くて乱れ、背丈が6m以上で角が5本、目が15個もあったといわれる。彼が本拠とした大江山では龍宮のような御殿に棲み、数多くの鬼達を部下にしていたという。



    様々な出生の伝説

    酒呑童子は、一説では越後国の蒲原郡中村で誕生したと伝えられているが、伊吹山の麓で、日本書紀などで有名な伝説の大蛇、八岐大蛇が、スサノオとの戦いに敗れ、出雲国から近江へと逃げ、そこで富豪の娘との間で子を作ったといわれ、その子供が酒呑童子という説もある。その証拠に、父子ともども無類の酒好きであることが挙げられる。


    [越後国の酒呑童子出生伝説]

    伝教法師(最澄)や弘法大師(空海)が活躍した平安初期(八世紀)に越後国で生まれた彼は、国上寺(新潟県西蒲原郡分水町)の稚児となった。(国上山麓には彼が通ったと伝えられる「稚児道」が残る。)
    12,3歳でありながら、絶世の美少年であったため、多くの女性に恋されたが、女性たちから貰った恋文を焼いてしまったところ、想いを告げられなかった女性の恨みによって、恋文を燃やしたときに出た煙にまかれ、鬼になったという。そして鬼となった彼は、本州を中心に各地の山々を転々とした後に、大江山に棲みついたという。


    [伊吹山の酒呑童子出生伝説]

    大蛇の八岐大蛇と人間の娘との間で生まれた彼は、若くして比叡山に稚児として入って修行することとなったが、仏法で禁じられている飲酒をし、しかも大酒呑みであったために皆から嫌われていた。ある日、祭礼の時に被った仮装用の鬼の面が、祭礼が終了して彼が取り外そうとしたが、顔に吸い付いて取ることができず、やむなく山奥に入って鬼としての生活を始めるようになった。そして茨木童子と出会い、彼と共に京都を目指すようになったといわれている。




    盟友・茨木童子との関係

    彼とともに京都で活躍した大鬼、茨木童子だが、実は彼らの関係も、様々な諸説がある。その諸説の中に、実は茨木童子は、“男の鬼ではなく、女の鬼だった”という説があり、または酒呑童子の息子、はては彼の恋人だったという説も伝わっている。そして、しばらくしてから酒呑童子と茨木童子は互いの存在を知り、共に都を目指すようになったといわれている。



    日本三大悪妖怪としての酒呑童子

    彼は日本最強の鬼と言ってよく、玉藻前で有名な白面金毛九尾の狐と、恨みによって大天狗と化した崇徳天皇とならんで、日本三大悪妖怪と謳われるようになった。そして、数ある妖怪の中でも、九尾の狐に次いで、日本で有名な妖怪としてでも知られるようになった。だが、酒呑童子と白面金毛九尾の狐とは、具体的な関連性があまりない。共に陰陽師、安部晴明とは敵対するという点で共通するが、面識があったのかどうかは定かではない。
    京都に上った酒呑童子は、茨木童子をはじめとする多くの鬼を従え、大江山を拠点として、しばしば京都に出現し、若い女を誘拐して側に仕えさせたり、刀で切って生のまま喰ったりしたという。あまりにも悪行を働くので源頼光と頼光四天王により成敗された。名前の通りの大酒飲みで、成敗されたときも「鬼が飲むと眠る」という酒を飲まされて寝首を掻かれた。しかし首を切られた後でも頼光の兜に噛み付いていたといわれている。備考として、酒呑童子は平安時代の悪習であった追儺という儀式の偽装鬼の一人でもあった。



    関連


  • 土蜘蛛

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    2008年01月21日

    妖怪[安倍晴明]

    妖怪事典安倍晴明


    ・画、明治時代)
    安倍 晴明(あべの せいめい/はるあきら/はれあき、延喜21年(921年)? - 寛弘2年9月26日 (旧暦)|9月26日(1005年10月31日))は、平安時代の最も有名な陰陽師の一人であり、鎌倉時代から明治時代初めまで陰陽寮を統括した安倍氏(土御門家)の祖である。当時最先端の呪術・科学であった「天文道」や占いなどの陰陽道の技術に関して卓越した知識を持ったエキスパートであり、平安貴族たちの信頼を受けた大陰陽師で、その事跡は神秘化されて数多くの伝説的逸話を生んでいった。道摩法師(蘆屋道満)とはライバル関係にあった。また、平将門の子の平将国が安倍晴明ではないかという説もある。後世に陰陽道の経典となる秘伝書『簠簋内伝』(ほきないでん、別名『金烏玉兎集』)の著者に仮託されている。実際の晴明の著作としては土御門家に伝わった占事略决がある。特に近年では夢枕獏の小説(のち漫画・映画化)のヒットにより、京都にある晴明神社が人であふれかえるほどぁ NBg%V!<%`$H$J$C$?!#



    史実上の晴明
    安倍晴明は、阿倍氏|安倍氏の伝える系図によると、大膳職|大膳大夫の官にある下級貴族安倍益材(あべのますき)の子として摂津国阿倍野(現・大阪市阿倍野区)に生まれた(奈良県桜井市安倍を生誕の地とする伝承もある)。阿倍仲麻呂の子孫を称するが、系図では竹取物語にもその名が登場する右大臣阿倍御主人の直系の子孫であるという説が有力である。また、一部の古文書では安倍朝臣晴明ではなく安倍宿禰晴明と記載されるものが散見されるため、「朝臣」を「宿禰」の上位に厳格に位置づける当時の慣習から考えて、安倍御主人からの安倍朝臣姓の家系ではなく、難波吉士族の難波忌寸(のち宿禰)の末裔ではないかとする説もある。いずれにしても古代から続く名門の家柄に生まれている。生年は定かではないが、寛弘二年九月(1005年)に85歳で亡くなったと記録されていることか\xA1 $i5U;;$7$F1d4nFs==0lG/!J921年)生まれと推定される。幼少ぁ N:"$K$D$ $$F$O3N$+$J5-O?$,$J$$$,!"1"M[;U2lLPCi9T!&2lLPJ]7{|保憲父子に陰陽道を学び、天文道を伝授されたということになっている。確かな記録に現れるのは960年で、当時天文得業生(陰陽寮に所属し天文博士から天文道を学ぶ学生の職)であった晴明は村上天皇に占いを命ぜられた。出世は遅れていたが占いの才能は既に貴族社会で認められていたことが伺える。その後、天文博士の官に任ぜられる。979年、59歳の晴明は当時の皇太子(後の花山天皇)の命で那智山 (山)|那智山の天狗を封ずる儀式を行う。このころから花山天皇の信頼を受けるようになったようで、記録にしばしば晴明が占いや陰陽道の儀式を行った様子が見られるようになる。花山天皇の退位後は、一条天皇や藤原道長の信頼を集めるようになったことが、道長の日記『御堂関白記』などの当時の貴族の日記から分かる。陰陽師として名声を極めた晴明は、天文道で培った計算能力をかわれて主計寮に異動し主計権助を務めたこれは当時の陰陽師の最高位が七位であったことから、晴明を六位以上に昇進させるための措置であったとも后 M$($i$l$k!#。その後、京職|左京権大夫、穀倉院|穀倉院別当、播磨国|播磨守などの官を歴任し、位は従四位下にのぼった。さらに天文博士や陰陽助(陰陽寮の次官)に晴明の二人の息子安倍吉昌と安倍吉平が任ぜられ、安倍氏は晴明一代の間に師忠行の賀茂氏と並ぶ陰陽道の家となっていった。



    墓所・霊廟・神社・末裔
    墓所は京都嵯峨野|嵯峨にあり、渡月橋の近くにひっそりと眠っている。安倍晴明を祀る神社は、屋敷跡に建てられたという一条戻橋近くの晴明神社や、生誕地の大阪市阿倍野区に建てられたとされる安倍晴明神社など全国各地に存在する。また子孫では平安時代末期の安倍泰親と室町時代初期の安倍有世が優れた陰陽師であったと言われている。有世は足利義満から信頼され、その推挙で陰陽師では初ぁ a$F8x6*$H$J$C$?!#M-@$$N;RB9$O<>h$! j1"M[F;$ N$_$J$i$:?@F;$dNq$J$I$NJ,Ln$K$bBg$-$J1F6ANO$r;}$D;v$K$J$k!#EZ8fLg2H$O0J8e9>8M;~Be$^$GKkI\$NE7J8?&$HD+Dn$N1"M[N@$NMW?&$rN_Be$K7Q>5$7$F2HLg$N3J$r9b$a$?!#EZ8fLg2H:G8e$N1"M[N@4XO"?MJ*$OKkKv$K3hF0$7$?EZ8fLg@2M:$NB);R$G!"L@<#=i4|$K1"M[N@$N:G8e$r8+


    安倍晴明が登場する作品




    [ 平安・中世文学 ]

    晴明が死んだ11世紀のうちに、早くも晴明は神秘化されていった。歴史物語の『大鏡』や説話集の『今昔物語』『宇治拾遺物語』『十訓抄』はいくつかの晴明に関する神秘的な逸話を載せる。


    [ 『大鏡』 ]


  • 帝紀『花山天皇』
    : 花山天皇が帝位を捨てて出家しようとした時、晴明は天文を見てそれを察知し、式神を使って朝廷に急報しようとしたが、ちょうどその時天皇は寺に向かっているところだった。


    [ 『今昔物語』 ]


  • 『安部晴明随忠行習道語』
    ・ 晴明が幼少の頃、賀茂忠行の夜行に供をしている時、夜道に鬼の姿を見て忠行に知らせた。忠行は晴明が優れた才能をもつことを悟り、陰陽道のすべてを教え込んだ。
    ・ 陰陽道の大家となった晴明は、ある時播磨国から来た陰陽師に術比べを挑まれたが、いともたやすく懲らしめた。
    ・ 仁和寺の寛朝僧正のところで、同席した公卿達に陰陽道の技でカエルを殺してみせるようにせがまれ、術を用いて手を触れずにカエルを真平らに潰した。
    ・ 晴明の家では式神を家事に使っており、人もいないのに勝手に門が開閉していた。

  • 『播磨国陰陽師智徳法師語』
    : 播磨国の陰陽師、智徳法師が方術で海賊を捕らえた物語だが、末尾に「智徳はこれほど優れた陰陽師でありながら晴明にはかなわなかった」と記されているので、前の物語に登場した播磨の陰陽師は彼のことだとわかる。


    [ 『宇治拾遺物語』 ]


  • 『晴明蔵人少将封ずる事』
    :晴明がある時、カラスに糞をかけられた蔵人少将を見て、カラスの正体が式神であることを見破り、少将の呪いをといてやった。

  • 『御堂関白の御犬晴明等奇特の事』
    :藤原道長が可愛がっていた犬が、ある時主人の外出を止めようとした。驚いた道長が晴明に占わせると、晴明は式神の呪いがかけられそうになっていたのを犬が察知したのだと告げ、式神を使って呪いをかけた陰陽師を見つけ出して捕らえた。十訓抄にも同様の記述あり。


    [ 近世 ]


  • 文楽|人形浄瑠璃・歌舞伎 『蘆屋道満大内鑑』 (通称「葛の葉」)『蘆屋道満大内鑑』を始めとして、葛の葉伝承を題材とする作品には、多くの場合安倍晴明が登場する。『蘆屋道満大内鑑』では、晴明は父、安倍保名と母、葛葉明神の化身である白狐との間に生まれた子供とされている。また晴明は最終的には清浄を意味する「清明」への改名を帝に願い出て聞き届けられている。葛の葉#葛の葉を題材とする作品|葛の葉を題材とする作品を参照。


    [ 近現代 ]




    [書籍]

    小説


  • 『花山院』(三島由紀夫)

  • 『三つの髑髏』(澁澤龍彦)

  • 『帝都物語』(荒俣宏)

  • 『陰陽師 (小説)|陰陽師』(夢枕獏)
    : 以後のサブカルチャーで多用されることになる『晴明=神秘的な美形』のイメージを定着させた作品。
    『陰陽師 (漫画)|陰陽師』(岡野玲子 原作:夢枕獏 白泉社)
    テレビドラマ『陰陽師 (テレビドラマ)|陰陽師』(日本放送協会|NHK 主演:稲垣吾郎 原作:夢枕獏)
    映画『陰陽師 (映画)|陰陽師』『陰陽師II』(東宝 主演:野村萬斎 監督:滝田洋二郎 原作:夢枕獏)

  • 安倍晴明-陰陽宮』(谷恒生 小学館)
    ライトノベル


  • 『晴明。』『鬼哭。』(加門七海)

  • 『暗夜鬼譚』(瀬川貴次)

  • 『陰陽ノ京』(渡瀬草一郎)
    : 晴明を『狸のような小太りの中年』として書いており、近年のサブカルチャー内の晴明像の中ではやや異彩を放つ。

  • 『少年陰陽師』
    テレビアニメ 『少年陰陽師』

  • 『姫神さまに願いをシリーズ』(藤原眞莉)
    漫画


  • 『華夜叉』(田辺真由美 秋田書店)

  • 安倍晴明』(真崎春望)

  • 『ギャグマンガ日和』(増田こうすけ 集英社)

  • 『王都妖奇譚』(岩崎陽子 秋田書店)
    テレビドラマ『陰陽師☆安倍晴明〜王都妖奇譚〜』(フジテレビジョン|フジテレビ系 主演:三上博史 原作:岩崎陽子)

  • 『夢々 陰陽師鬼談』 原作:荒俣宏 九後奈緒子

  • 『天上天下』(大暮維人 集英社)
    その他

    安倍晴明アンソロジー』(学習研究社)


    [テレビアニメ]


  • 『アベノ橋魔法☆商店街』(制作:GAINAX)

  • 『新ゲッターロボ』(制作:バンダイビジュアル)
    :この作品では、鬼を影で操る黒幕とされている。


    [ゲーム]


  • 『久遠の絆』(制作:フォグ)

  • 『SAKURA 〜雪月華〜』

  • 『信長の野望・革新』(スペシャル武将として。制作:コーエー|KOEI)

  • 『遙かなる時空の中で』(制作:コーエー・ルビー・パーティー)
    漫画『遙かなる時空の中で』(水野十子・原案:ルビー・パーティー)


    [ 演じた俳優 ]

    近年の安倍晴明および陰陽師・陰陽道のブームによりメディアにおいて安倍晴明が演じられるようになった。以下の演じた俳優を見れば分かるが、安倍晴明のイメージは「美男子」「妖艶な雰囲気」「クール」といった神秘的な姿で演じられる。中でも映画『陰陽師』『陰陽師II』で安倍晴明役を演じた野村萬斎は各所から絶賛され、まさに当たり役となった。*稲垣吾郎:日本放送協会|NHKドラマ『陰陽師』

  • 野村萬斎:映画『陰陽師』『陰陽師II』

  • 三上博史:フジテレビジョン|フジテレビ『陰陽師☆安倍晴明〜王都妖奇譚〜』

  • 鈴木一真:日本テレビ放送網|日本テレビ『時空警察〜陰陽師安倍晴明はクーデターを企てていた?〜』

  • 永澤俊矢:映画『妖怪大戦争』



    関連項目
    * 天社土御門神道

  • セーマンドーマン

  • 陰陽道

  • 風水

  • シャーマンキング

  • 少年陰陽師

  • SAKURA 〜雪月華〜

  • 晴明神社

  • 安倍晴明神社

  • 浅口市鴨方町



    脚注



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    2008年01月20日

    妖怪[伴かづぎ]

    妖怪事典伴かづぎ


    トモカヅキとは三重県鳥羽市及び志摩市に伝わる海女の妖怪伝承である。海女が潜ると自分一人だけのはずであるのに、自分そっくりの身なりの人がいるという。このトモカヅキは、暗い場所へと誘う、また鮑を差し出すという。この誘いにのると潜水時間が長くなり、命が奪われることになる。海中作業中の譫妄状態であるとも言われる。なお、「カヅキ」とは海女のことである。



    関連項目


  • 鳥羽市

  • 志摩市

  • セーマンドーマン − トモカヅキ除けのお呪い。

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    2008年01月17日

    妖怪[犬神]

    妖怪事典犬神




    鳥山石燕『画図百鬼夜行』
    犬神(いぬがみ)は、狐憑き、狐持ちなどとともに、西日本に最も広く分布する犬霊の憑き物(つきもの)。近年まで、大分県東部、島根県、四国の北東部から高知県一帯においてなお根強く見られ、狐の生息していない四国を犬神の本場であると考える説もある。また、犬神信仰の形跡は、島根県西部から山口、九州全域、さらに薩南諸島より遠く沖縄県にかけてまで存在している。 なまって「インガメ」、「イリガミ」とも呼ばれる。





    犬神の由来

    犬神の憑依現象は、平安時代にはすでにその呪術に対する禁止令が発行された蠱術(こじゅつ:蠱道、蠱毒とも。特定の動物の霊を使役する呪詛(じゅそ)で、非常に恐れられた)が民間に流布したものと考えられ、 飢餓状態の犬の首を打ちおとし、さらにそれを辻道に埋め、人々が頭上を往来することで怨念の増した霊を呪物として使う方法が知られる。また、犬を頭部のみを出して生き埋めにし、または支柱につなぎ、その前に食物を見せ置き、餓死しようとするとき、その頸を切ると、頭部は飛んで食物に食いつき、これを焼き、骨とし、器にいれ、祀る。すると永久にその人に憑き、願望を成就させる。犬神は代々伝わり、他家はその家と婚姻関係をむすばないという。しかし、犬神の容姿は、若干大きめのネズミほどの大きさで斑があり、尻尾の先端が分かれ、モグラの一種であるため目が見えず、一列になって行動すると伝えられている。これは、犬というより管狐やオサキを思わせ、純粋に蠱道の\xA1 5$H$$$&$o$1$G$O$J$$$H9M$($i$l$k!#$`$7$m8QNn?.6D$rCf?4$H$9$k5$NCf3K$r@.$7$F$$$k$H9M$($i$l$k!#



    犬神持ち

    犬神は、犬神持ちの家の納戸の箪笥、床の下、水甕(みずがめ)の中に飼われていると説明され、他の憑き物と同じく、喜怒哀楽の激しい、情緒不安定な人間に憑きやすい。これに憑かれると、胸の痛み、足や手の痛みを訴え、急に肩をゆすったり、犬のように吠えたりすると言われる。犬神の憑きやすい家筋、犬神筋の由来は、これらの蠱術を扱った術者、山伏、祈祷者、巫蠱らの血筋が地域に伝承されたもので、多くの場合、漂泊の民であった民間呪術を行う者が、畏敬と信頼を得ると同時に被差別民として扱われていたことを示している。というのも、犬神は、その子孫にも世代を追って離れることがなく、一般の村人は、犬神筋といわれる家系との通婚を忌み、交際も嫌うのが普通である。四国地方では、婚姻の際に家筋が調べ\xA1 $i$l!"犬神の有無を確かめるのが習しとされた(現在でもある程度行われているようである)。その対処の仕方は、部落差別の構造と同様であると言ってよい。犬神持ちの家は富み栄えるとされているが、一方で、狐霊のように祭られることによる恩恵を家に持ち込むことをせず、祟神として忌諱される場合もある。



    関連項目


  • 妖怪

  • 憑きもの筋



    犬神を取り扱った作品


  • 阿佐ヶ谷Zippy

  • あまつき

  • 犬神 (漫画)|犬神(外薗昌也)

  • 狗神(小説:坂東眞砂子、映画:2001年東宝)

  • いぬかみっ!

  • 犬神の悪霊

  • GS美神 極楽大作戦!!

  • 地獄先生ぬ〜べ〜

  • しゃばけシリーズ

  • Missing



    関連項目


  • 犬神家の一族

  • ウルフガイ、アダルト・ウルフガイ、悪徳学園


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    2008年01月16日

    妖怪[甘酒婆]

    妖怪事典甘酒婆


    甘酒婆(あまざけばば、あまざけばばあ)とは、長野県に伝わる老婆の姿をした妖怪。深夜に「甘酒はありませんか?」と民家を訪ね歩く。これに答えてしまうと病気になる。

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    2008年01月15日

    妖怪[天狗]

    妖怪事典天狗


    天狗(てんぐ)は日本の伝説の生物一覧|伝説上の生き物。人を魔道に導く魔物。俗に外法様ともいう。

    後白河天皇の異名でもあった。



    天狗の由来

    元来は中国の物怪で、流星または彗星の尾の流れる様子を差したり、中国の奇書『山海経』西山経3巻の章莪山の項に、「獣あり。その状狸(山猫を指すと考えられる)の如く、白い首、名は天狗。その声は榴榴の様。凶をふせぐによろし」とあるように天狐、アナグマに例えられた。日本において天狗の言葉が初めてあらわれるのは『日本書紀』で、634年、怪音をたてて空を飛来するもの(かなり地表まで落下した流星か)を、「流星にあらず、これ天狗アマキツネなり」と呼んだという記載がある。平安時代の天狗とは、『山海経』の形状の通り天狐であり、やはり彗星あるいは流星を指したと考えられる。今日、一般的に伝えられる、鼻が高く(長く)赤ら顔、山伏のような装束に身を包み、一本歯の高下駄を履き、葉団扇を持って自在に空を飛び悪巧みをするといった性質は中世以降のもの(他の天狗と区別して、鼻高天狗と呼ばれる)で、本来の天狗とは関連が薄い。これらはむしろ『今昔物語集』に見える、空を駆け、人に憑く「鷹」と呼ばれる魔物や、仏教の、顔は天狗、体は人間で、一対の羽を持つ「天魔」と呼ばれる魔物が直接の原形であろう。この天狗の原型は、恐らく室町初期以降の変化したもので、室町時代成立とされる御伽草子『天狗の内裏』の、鞍馬寺の鞍馬天狗の容姿が、その初期のものと考えられる。『平家物語』では、「人にて人ならず、鳥にて鳥ならず、犬にて犬ならず、足手は人、かしらは犬、左右に羽根はえ、飛び歩くもの」とあり、鎌倉時代になると、験力を誇示する天台僧らに、仏教の超越性を証明する為の標的とされ、『是害坊絵巻』を始めとする書物に、邸 7Bf$NAN$K@o$$$rD)$_!"L5;D$KGTB`$9$k天狗の物語が伝えられるようになる。また、林羅山の『神社考』「天狗論」、また平田篤胤の『古今妖魅考』に、京都市上京区に存在する「白峯神宮」の祭神である金色の鳶と化した讃岐院(崇徳上皇)、長い翼を持つ沙門となった後鳥羽上皇、龍車を駆る後醍醐天皇ら、『太平記』に登場する御霊が天狗として紹介される。天狗は、自慢の権化とされ、鼻が高いのはその象徴である。これから転じて「天狗になる」と言えば自慢が高じている様を表す。彼等は総じて教えたがり魔である。中世には、仏教の六道のほかに天狗道があり、仏道を学んでいる為地獄に堕ちず、邪法を扱うため極楽にも行けない無間(むげん)地獄とされた。



    天狗の種類


    天狗の種類としては、天狗として世にあだなし、業尽きて後、再び人身を得ようとする「波旬」、自尊心と驕慢を縁として集う「魔縁」と呼ばれる存在がある。またその伝承も各地に伝わっており、変わったものとして、紀州に伝わる、山伏に似た白衣を着、自由自在に空を飛ぶ「空神」、岩手県南部では「スネカ」、北部では「ナゴミ」「ナゴミタクリ」という、小正月に怠け者のすねにできるという火まだらをはぎとりに現われる天狗などが伝えられる。姿を見た者はいないが、五月十五日の月夜の晩に太平洋から飛んでくる「アンモ」もこの類で、イロリにばかりあたっている怠け童子の脛には、茶色の火班がついているので、その皮を剥ぎにくるという。弱い子供を助けてくれ、病気で寝ている子はアンモを拝むと治るという。静岡県大井川では、『諸国里人談』に、一名を「境鳥」といい、顔は人に似て正面に目があり、翼を広げるとその幅約6尺、人間と同じような容姿、大きさで、嘴を持つ「木葉 B天狗」が伝えられており、夜更けに川面を飛び交い魚を取っていたと記されている。また、鳥のくちばしと翼を持った鳥類系天狗の形状を色濃く残す「烏天狗」は有名である。有名な是害坊天狗などもこの種で、多くの絵巻にその姿が残されている。尼がなった「女天狗」や、狼の姿をした狗賓という天狗もいた。



    神としての天狗

    神として信仰の対象となる程の大天狗には名が付いており、愛宕山の太郎坊、鞍馬山の僧正坊(鞍馬天狗)、比良山の次郎坊の他、比叡山法性坊、英彦山豊前坊、富士山太郎坊、白峰山相模坊、等が知られる。滋賀県高島郡 (滋賀県)|高島郡では「グヒンサン」と言い、大空を飛び、祭見物をしたという。高島町大溝に火をつけにいったが、隙間がなくて失敗したという話が伝わっている。奄美大島でも、山に住む「テンゴヌカミ」が知られ、大工の棟梁であったが、嫁迎えのため六十畳の家を一日で作るので藁人形に息を吹きかけて生命を与えて使い、二千人を山に、二千人を海に帰したと言う。愛媛県石鎚山では、六歳の男の子が山頂でいなくなり、いろいろ探したが見つからず、やむなく家に帰ると、すでに子供は戻っていた。子に聞くと、山頂の祠の裏で小便をしていると、真っ黒い大男が出てきて子供をたしなめ、「送ってあげるから目をつぶっておいで」と言い、気がつくと自分の家の裏庭に立っていたという。『画図百鬼夜行』




    [ 山神としての天狗 ]

    天狗はしばしば輝く鳥として描かれ、松明丸、魔縁とも呼ばれた。怨霊となった崇徳上皇が、天狗の王として金色の鷲として描かれるのはこのためである。また、山神との関係も深く、霊峰とされる山々には、必ず天狗がいるとされ(それゆえ山伏の姿をしていると考えられる)、実際に山神を天狗(ダイバ)とする地方は多い。現在でも、山形県最上郡の伝承にみえる天狗は白髪の老人である。山伏を中心とする天狗の信仰は、民間の仏教と、古代から続く山の神秘観山岳信仰に結びついたもので、極めて豊富な天狗についての伝説は山岳信仰の深さを物語るものである。山形県などでは、夏山のしげみの間にある十数坪の苔地や砂地を、「天狗のすもう場」として崇敬し、神奈川県の山村では、夜中の、木を切ったり、「天狗倒し」と呼ばれる、山中で大木を切り倒す不思議な音、山小屋が、風もないのにゆれたりすることを山天狗の仕業としている。鉄砲を三つ撃てばこうした怪音がやむという説もある。その他、群馬県利根郡では、どこからともなく笑い声が聞こえ、構わず行くと更に大きな声で笑うが、今度はこちらが笑い返すと、前にもまして大声で笑うという「天狗笑い」、山道を歩いていると突然風が起こり、山鳴りがして大きな石が飛んでくる「天狗礫」(これは天狗の通り道だという)、「天狗田」、「天狗の爪とぎ石」、「天狗の山」、「天狗谷」など、天狗棲む場所、すなわち「天狗の領地」、「狗賓の住処」の伝承がある。金沢市の繁華街尾張町では、宝暦五年(1755 )に『天狗つぶて』が見られたという。静岡県の小笠山では夏に山中から囃子の音が聞こえる怪異「天狗囃子」があり、小笠神社の天狗の仕業だという村上健司 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、233頁。岐阜県揖斐郡徳山村 (岐阜県)|徳山村(現・揖斐川町)では「天狗太鼓」といって、山から太鼓のような音が聞こえると雨の降る前兆だという千葉幹夫 『全国妖怪事典』 小学館、1995年、116頁。。特に、鳥のように自由に空を飛び回る天狗が住んでいたり、腰掛けたりすると言われている天狗松(あるいは杉)の伝承は日本各地にあり、山伏の山岳信仰と天狗の相関関係を示す好例である。樹木は神霊の依り代とされ、天狗が山の神とも信じられていたことから、天狗が樹木に棲むと信じられたと考えられる。こうした木の周囲では、天狗の羽音が聞こえたり、風が唸ったりするという。風が音をたてて唸るのは、天狗の声だと考えられた。愛知県宝飯郡にある大松の幹には天狗の巣と呼ばれる大きな洞穴があり、実際に天狗を見た人もいると云う。また埼玉県児玉郡では、天狗の松を伐ろうとした拭 M$,!";^$ +$iMn$A$F$R$I$$2x2f$rIi$C$?$,!"$3$l$O天狗に蹴落とされたのだという話である。天狗の木と呼ばれる樹木は枝の広がった大木や、二枝に岐れまた合わさって窓形になったもの、枝がコブの形をしたものなど、著しく異形の木が多い。



    天狗に因む生物名

    生物の和名として天狗が登場することがある。動物についていえば鼻、または類似器官が突き出た外見に因むものが多い。

  • 哺乳類 - テングザル、テングコウモリ

  • 魚類 - テングハギ、ウミテング

  • 昆虫類 - テングチョウ

  • 植物 - テングクワガタ、ハリギリ|テングウチワ

  • 菌類 - テングタケ類



    天狗を主題にした創作


  • 大日本天狗党絵詞(黒田硫黄による漫画)

  • Tactics (漫画)|tactics(木下さくらと東山和子による漫画)



    脚注





    関連項目
    * 大天狗

  • 妖怪
    日本の妖怪の一覧

  • 伝説
    高尾山(天狗伝説がある。ふもとの東日本旅客鉄道|JR東日本高尾駅 (東京都)|高尾駅には巨大天狗面が装飾されている。)
    鞍馬寺 同上(ここの裏山で牛若丸(源義経)に剣を教えた人物が、天狗面をつけて素性を隠していたという伝承から。源氏の落人の一人と見られる)
    求菩提山(カラス天狗の伝説がある。麓の豊前市には「豊前カラス天狗祭」というイベントが開催される。また、市内の宇島駅には天狗像が建っている)。
    英彦山
    飯綱山 テングノムギメシ

  • 未確認生物
    未確認動物|UMA

  • 自然霊

  • ロックバンド「天狗

  • ゲンセンカン主人

  • 第六天魔王

  • 第六天神社_(飯能市)

  • 向かい天狗



    外部リンク


  • 能面 長澤重春能面集:大べし見


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