2008年07月09日

妖怪[一本だたら]

妖怪事典一本だたら



一本だたら、一本踏鞴(いっぽんだたら)とは、日本に伝わる妖怪の一種で、熊野(和歌山県)の山中などに棲み、一つ目で一本足の姿をしている。



概要

和歌山と奈良県の境の華無山脈では12月20日のみ現れるといい、この日は「果ての二十日」と呼ばれて厄日とされた。華無の名の由来は「果ての二十日」に人通りが無くなるからだともいう村上健司編著 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、40頁。ISBN 4-620-31428-5。。奈良県の伯母ヶ峰山でも同様に、12月20日に山中に入ると一本だたらに遭うといい、この日は山に入らないよう戒められている。こちらの一本だたらは電柱に目鼻をつけたような姿といい、雪の日に宙返りしながら一本足の足跡を残すという。また伯母ヶ峰山の一本だたらは、猪笹王というイノシシ|猪の霊が化けた鬼神を指すこともある。猪笹王は旅人を食い殺して人々から恐れられていたが、ある高僧が地蔵を勧請したことでこの凶行は止んだ。しかぁ 7G/$K0lEY!"12月20日だけは猪笹王が自由になるのだという宮本幸枝・熊谷あづさ 『日本の妖怪の謎と不思議』 学習研究社、2007年、75頁。ISBN 4-056-04760-X。。人間を襲うという伝承が多いが、なぜか郵便屋だけは襲わないといわれる。名称の「だたら」はたたら吹き|タタラ師(鍛冶師)に通じるが、これは鍛冶師が重労働で片目と片脚が萎えること、一本だたらの出没場所が鉱山跡に近いことに関連するとの説がある多田克己 『幻想世界の住人たち IV 日本編』 新紀元社、1990年、39頁。ISBN 4-915-14644-8。(隻眼#神話・伝説の中の隻眼を参照)。一つ目の鍛冶神、天目一箇神(あめのまひとつのかみ)の零落した姿であるとも考えられている。2004年春には、和歌山県田辺市の富田という地域の田で1本足の足跡が発見され、「鼻 YED$N$,$7$c$s$\!W$H8F$P$l!"一本だたらやかしゃんぼ|がしゃんぼ(かしゃんぼ)の復活かと話題になった山口敏太郎・天野ミチヒロ 『決定版! 本当にいる日本・世界の「未知生物」案内』 笠倉出版社、2007年、105頁。ISBN 4-773-00364-2。。奈良県吉野郡の松本工房では、一本だたらの伝承をもとにした民芸品「一本足だたらこけし」を2005年より販売しており、妖怪土産として秀逸な一品との声もある宮本幸枝著・村上健司監修 『大人が楽しむ地図帳 津々浦々「お化け」生息マップ - 雪女は東京出身? 九州の河童はちょいワル? -』 技術評論社、2005年、37頁。ISBN 4-774-12451-6。。また、富山県上新川郡(現・富山市)、岐阜県北部の飛騨地方、岡山県都窪郡に伝わる妖怪の雪入道(ゆきにゅうどう)も一つ目と一本足の大入道で、雪の上に30cmほどの大きさの足跡を残すというが『妖怪事典』 3! 57頁。一本だたらと特徴が共通することから、文献によっては同一の妖怪として混同されている草野巧 『幻想動物事典』 新紀元社、1997年、33頁。ISBN 4-883-17283-X。



脚注




関連項目


  • 日本の妖怪一覧

  • キ (中国神話) - 中国の一本足の妖怪。

    Quotation:Wikipedia - Article - History  License:GFDL
  • posted by 龍 at 04:10| Comment(24) | TrackBack(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2008年07月08日

    妖怪[小豆とぎ]

    妖怪事典小豆とぎ


    』より「小豆洗い」
    小豆とぎ(あずきとぎ)または小豆洗い(あずきあらい)は、日本の妖怪のひとつ。



    概要

    山梨県笛吹市境川、藤垈の滝付近、新潟県は糸魚川市|糸魚川、秋田県、群馬県、京都府、東京都、愛媛県など、出没地域は全国多数。日本全国で知られる妖怪だけあって別称も多岐にわたり、「小豆とぎ」の名は広島県世羅郡、山口県美祢郡(現・美祢市)、宇部市、愛媛県広見町(現・鬼北町)などに伝わるほか、岩手県雫石村(現・雫石町)では小豆アゲ、長野県長野市川中島では小豆ごしゃごしゃ、山梨県北巨魔郡では小豆そぎ、鳥取県因幡国|因幡地方では小豆こし、岡山県都窪郡や阿哲郡(現・新見市)では小豆さらさら、香川県坂出市|坂出地方では小豆ヤロなどと呼ばれる多田克己編 『竹原春泉 絵本百物語 -桃山人夜話-』 国書刊行会、1997年、162-163頁。ISBN 4-336-03948-8。村上健司編著 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、12-13頁。ISBN 4-620-31428-5。。前述の愛媛県広見町では砂洗いとも呼ばれる伊予の民俗 通巻37号 伊予の妖怪変化怪異・妖怪伝承データベース) 2008年6月22日閲覧。川のほとりで「小豆洗おか、人取って喰おか」と歌いながら小豆を洗う。その音に気をとられてしまうと、知らないうちに川べりに誘導され落っことされてしまうともいう。音が聞こえるだけで、姿を見た者はいないともいわれる大分県史 民俗篇 第四章 第四節 三 妖怪・霊異:(三)路傍の怪小豆洗い (同上) 2008年6月22日閲覧
    長野県松本市では、木を切り倒す音や赤ん坊の泣き声をたてたという長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承 3巻3号 第12編 口頭伝承 第2章 伝説:5 坂と道の伝説(1)坂の伝説 (怪異・妖怪伝承データベース内) 2008年6月22日閲覧。群馬県邑楽郡邑楽町や島根県では、人をさらうものといわれる群馬県史 資料編27 民俗3 27巻 第二編 四 二 群馬の世間話:(二)神異・怪異に関する話 (同上) 2008年6月22日閲覧民間伝承 9巻5号通巻95号 小豆とぎ (同上) 2008如 /6月22日閲覧。この妖怪の由来が物語として伝わっていることも少なくない。江戸時代の奇談集『絵本百物語』にある「小豆あらい」によれば、越後国の高田市|高田(現・新潟県上越市)の法華宗の寺にいた小僧は、体に障害を持っていたものの、物の数を数えるのが得意で、小豆の数を一合でも一升でも間違いなく言い当ててた。寺の和尚は小僧を可愛がり、いずれ住職を継がせようと考えていたが、それを妬んだ悪僧がこの小僧を井戸に投げ込んで殺した。以来、小僧の霊が夜な夜な雨戸に小豆を投げつけ、夕暮れ時には近くの川で小豆を洗って数を数えるようになったという。東京都檜原村では小豆あらいど(あずきあらいど)といって、ある女が小豆に小石が混ざっていたと姑に叱られたことから川に身を投げて以来、その川から小豆をとぐ音が聞こえるようになったという常民文化研究 通巻6号 多摩の昔話(一)平野部 (同上) 2008年6月22日院 \Mw。愛媛県松山市に伝わる小豆洗いの話では、明治初粥 |$K@n$N@ v$$>l$K50歳ほどの女性が小豆と米を洗っていたため、そこには誰も洗濯に寄らず、その女はやがて死に去ったというあゆみ 10・11合併号 ふるさとの民話 -松山市伊台の民話- (同上) 2008年6月22日閲覧。正体を小動物とする地方もあり、新潟県刈羽郡小国町 (新潟県)|小国町(現・長岡市)では山道でイタチが尻尾で小豆の音を立ててるものが正体だといい新潟県史 資料編22 民俗1 (同上) 2008年6月22日閲覧、新潟県十日町市でもワイサコキイタチという悪戯イタチの仕業とされる新潟県史 資料編22 民俗1 第5編 5 第3節 7 イタチ (同上) 2008年6月22日院 \Mw。長野県上水内郡小川村でも小豆洗いはイタチの鳴き声とされる民俗採訪 通巻昭和35年度号 長野県上水内郡小川村 (同上) 2008年6月22日閲覧。大分県東国東郡国東町(現・国東市)でもイタチが口を鳴らす音が正体とされ大分県史 民俗篇 第四章 第四節 三 妖怪・霊異:(三)路傍の怪 (同上) 2008年6月22日閲覧、福島県大沼郡金山町 (福島県)|金山町でも同様にイタチといわれる常民 26号 福島県大沼郡金山町 調査報告書 (同上) 2008年6月22日閲覧。岡山県赤磐郡(現・岡山市)では小豆洗い狐(あずきあらいぎつね)といって、川辺で狐が小豆ぁ N2;$r$?$F$k$H$$$&。長野県伊那市や\xA1 ;3M|8)>e Ln86;T$G$b%-%D%M|狐が正体といわれる長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承 第12編 口頭伝承 第3章 世間話 5 妖怪:(3)アズキアライ (同上) 2008年6月22日閲覧甲州秋山の民俗 通巻14号 六 信仰 (同上) 2008年6月22日閲覧。京都府北桑田郡美山町 (京都府)|美山町(現・南丹市)ではシクマ狸というタヌキ|化け狸の仕業とされるほか、風で竹の葉が擦りあう音が正体ともいう近畿民俗 通巻136,137号 丹波美山の言葉と民俗 (同上) 2008年6月22日閲覧。香川県観音寺市でも狸が小豆を磨いているといわれ香川民俗 通巻2号 赤じゃぐまその他 (同上) 2008年6月22日閲覧、香川県丸亀市では豆狸の仕業といわれる民間伝承 9巻5号通巻95号 小豆とぎ (同上) 2008年6月22日閲覧。広島県ではカワウソが正体といわれる。津村淙庵による江戸時代の随筆『譚海』ではムジナが正体とされる。秋田県ではニホンヒキガエル|大蝦蟇が体を揺する音といわれる旅と伝説 11巻7号/通巻127号 音と民俗(秋田県仙北郡角館附近) (同上) 2008年6月22日閲覧。福島県ではヒキガエル\xA1 $NGX$HGX$r$9$j9g$o$;$k$3$H$GaO$,;$$l9g$C$?2;$,>.F&@v$$$@$H$b$$! $$民間伝承 4巻2号 妖怪名彙 (同上) 2008年6月22日閲覧、根岸鎮衛の随筆『耳袋』でも蝦蟇が正体とされている。新潟県では、糸魚川近辺の海岸は小砂利浜であり、夏にここに海水浴に来る人間が砂浜を歩く「ザクザク」という音が小豆を研ぐ音に酷似していたため、これが伝承の元となったともいう高志路 3巻10号/通巻34号 西浜の聞書(三) (同上) 2008年6月22日閲覧。山形県西置賜郡白鷹町でも、小川の水が小豆の音に聞こえるものといわれる常民 31号 山形県西置賜郡白鷹町 調査報告書 (同上) 2008年6月22日閲覧。また江戸時代には小豆洗虫(あずきあらい\xA1 $`$7!K$H$$$&:+Cn$NB8:_$,CN$i$l$F$$$?!#ME2x8&5f2H!&B?ED9n8J$K$h$l$P!"$3$l$O8=Be$G$$$&%A%c%?%F%`%7$N$3$H$H$5$l$k多田克己 『幻想世界の住人たち IV 日本編』 新紀元社、1990年、135-136頁。ISBN 4-915-14644-8。。昆虫学者・梅谷献二の著書『虫の民俗誌』によれば、チャタテムシが紙の澱粉質を食べるために障子にとまったとき、翅を動かす音が障子と共鳴する音が小豆を洗う音に似ているとされる。また、かつてスカシチャタテムシの音を耳にした人が「怖い老婆が小豆を洗っている」「隠れ座頭が子供をさらいに来た」などといって子供を脅していたともいう。新潟県松代町では、コチャタテムシが障子に置時計の音を立てるものが小豆洗いだという高志路 通巻247号 聞き書(その三)- 新潟県松代町福島 (怪異・妖怪伝承データベース内) 2008年6月22日閲覧
    !


    同種の妖怪

    ・ くねゆすり
    : 秋田県仙北郡角館町中川村(現・仙北市)に伝わる音のみの妖怪。小豆とぎのそばに現れ、生垣を揺すって人間を驚かせる。名称の「くね」とは生垣の意味『妖怪事典』 144-145頁。旅と伝説 11巻7号/通巻127号 音と民俗(秋田県仙北郡角館附近) (怪異・妖怪伝承データベース内) 2008年6月22日閲覧。ポルターガイスト現象の一種との説もある
    ・ 米とぎ婆(こめとぎばば)
    : 長野県北佐久郡。山中や井戸で米をとぐ音をたてるという妖怪『妖怪事典』 164頁。
    ・ 洗濯狐(せんたくぎつね)
    : 静岡県引佐郡麁玉村(現・浜北市)。夜中に洗濯の音をたてるという妖怪『妖怪事典』 203頁。



    脚注




    関連項目


  • 日本の妖怪一覧

    Quotation:Wikipedia - Article - History  License:GFDL
  • posted by 龍 at 04:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2008年07月06日

    妖怪[あまんじゃく]

    妖怪事典あまんじゃく



    天の邪鬼(あまのじゃく、あまんじゃく)は、悪鬼神もしくは小鬼、また日本の妖怪の一種とされる。河伯、海若とも書く。



    由来

    仏教では人間の煩悩を表す象徴として、四天王や執金剛神に踏みつけられている悪鬼、また四天王の一である毘沙門天像の鎧の腹部にある鬼面とも称されるが、これは鬼面の鬼が中国の河伯(かはく)という水鬼に由来するものであり、同じく中国の水鬼である海若(かいじゃく)が「あまのじゃく」と訓読されるので、日本古来の天邪鬼と習合され、足下の鬼類をも指して言うようになった。日本古来の天邪鬼は、記紀にある天稚彦(あめのわかひこ)や天探女(あまのさぐめ)に由来する。天稚彦は葦原中国を平定するために天照大神によって遣わされたが、務めを忘れて大国主神の娘を妻として8年も経って戻らなかった。そこで次に雉名鳴女を使者として天稚彦のもとへ遣わすが、天稚彦は仕えていた天探女から告げられて雉名鳴女を矢で射殺するが、その矢が天から射返されて、天稚彦自身も死んでしまう。天探女はその名が表すように、天の動きや未来、また人の心を探ることができるシャーマン的な存在とされており、この説話が後に、人の心を読み取って反対に悪戯をしかける小鬼と変化していった。本来、天探女は悪者ではなかったが天稚彦に告げ口をしたということかぁ i!"E7$Nl9g$,B?$$!#!V$&$j$3$R$a$H$"$^$N$8$c$/|うりこ姫」等、昔話(日本の童話)にも登場する。



    転用

    「人の心を見計らって悪戯をしかける子鬼」とされることから転じて、現代では「他者(多数派)の思想・言動を確認したうえで、あえてこれに逆らうような言動をする"ひねくれ者"、"つむじ曲がり"」「本心に素直になれず、周囲と反発する人」またはそのような言動を指して、「あまのじゃく(な人)」と称されるようになった。



    関連項目


  • アメノワカヒコ

  • 日本の妖怪の一覧

  • 伝説の生物一覧

    Quotation:Wikipedia - Article - History  License:GFDL
  • posted by 龍 at 04:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2008年07月05日

    妖怪[一本だたら]

    妖怪事典一本だたら



    一本だたら、一本踏鞴(いっぽんだたら)とは、日本に伝わる妖怪の一種で、熊野(和歌山県)の山中などに棲み、一つ目で一本足の姿をしている。



    概要

    和歌山と奈良県の境の華無山脈では12月20日のみ現れるといい、この日は「果ての二十日」と呼ばれて厄日とされた。華無の名の由来は「果ての二十日」に人通りが無くなるからだともいう村上健司編著 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、40頁。ISBN 4-620-31428-5。。奈良県の伯母ヶ峰山でも同様に、12月20日に山中に入ると一本だたらに遭うといい、この日は山に入らないよう戒められている。こちらの一本だたらは電柱に目鼻をつけたような姿といい、雪の日に宙返りしながら一本足の足跡を残すという。また伯母ヶ峰山の一本だたらは、猪笹王というイノシシ|猪の霊が化けた鬼神を指すこともある。猪笹王は旅人を食い殺して人々から恐れられていたが、ある高僧が地蔵を勧請したことでこの凶行は止んだ。しかぁ 7G/$K0lEY!"12月20日だけは猪笹王が自由になるのだという宮本幸枝・熊谷あづさ 『日本の妖怪の謎と不思議』 学習研究社、2007年、75頁。ISBN 4-056-04760-X。。人間を襲うという伝承が多いが、なぜか郵便屋だけは襲わないといわれる。名称の「だたら」はたたら吹き|タタラ師(鍛冶師)に通じるが、これは鍛冶師が重労働で片目と片脚が萎えること、一本だたらの出没場所が鉱山跡に近いことに関連するとの説がある多田克己 『幻想世界の住人たち IV 日本編』 新紀元社、1990年、39頁。ISBN 4-915-14644-8。(隻眼#神話・伝説の中の隻眼を参照)。一つ目の鍛冶神、天目一箇神(あめのまひとつのかみ)の零落した姿であるとも考えられている。2004年春には、和歌山県田辺市の富田という地域の田で1本足の足跡が発見され、「鼻 YED$N$,$7$c$s$\!W$H8F$P$l!"一本だたらやかしゃんぼ|がしゃんぼ(かしゃんぼ)の復活かと話題になった山口敏太郎・天野ミチヒロ 『決定版! 本当にいる日本・世界の「未知生物」案内』 笠倉出版社、2007年、105頁。ISBN 4-773-00364-2。。奈良県吉野郡の松本工房では、一本だたらの伝承をもとにした民芸品「一本足だたらこけし」を2005年より販売しており、妖怪土産として秀逸な一品との声もある宮本幸枝著・村上健司監修 『大人が楽しむ地図帳 津々浦々「お化け」生息マップ - 雪女は東京出身? 九州の河童はちょいワル? -』 技術評論社、2005年、37頁。ISBN 4-774-12451-6。。また、富山県上新川郡(現・富山市)、岐阜県北部の飛騨地方、岡山県都窪郡に伝わる妖怪の雪入道(ゆきにゅうどう)も一つ目と一本足の大入道で、雪の上に30cmほどの大きさの足跡を残すというが『妖怪事典』 3! 57頁。一本だたらと特徴が共通することから、文献によっては同一の妖怪として混同されている草野巧 『幻想動物事典』 新紀元社、1997年、33頁。ISBN 4-883-17283-X。



    脚注




    関連項目


  • 日本の妖怪一覧

  • キ (中国神話) - 中国の一本足の妖怪。

    Quotation:Wikipedia - Article - History  License:GFDL
  • posted by 龍 at 04:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2008年07月04日

    妖怪[小豆とぎ]

    妖怪事典小豆とぎ


    』より「小豆洗い」
    小豆とぎ(あずきとぎ)または小豆洗い(あずきあらい)は、日本の妖怪のひとつ。



    概要

    山梨県笛吹市境川、藤垈の滝付近、新潟県は糸魚川市|糸魚川、秋田県、群馬県、京都府、東京都、愛媛県など、出没地域は全国多数。日本全国で知られる妖怪だけあって別称も多岐にわたり、「小豆とぎ」の名は広島県世羅郡、山口県美祢郡(現・美祢市)、宇部市、愛媛県広見町(現・鬼北町)などに伝わるほか、岩手県雫石村(現・雫石町)では小豆アゲ、長野県長野市川中島では小豆ごしゃごしゃ、山梨県北巨魔郡では小豆そぎ、鳥取県因幡国|因幡地方では小豆こし、岡山県都窪郡や阿哲郡(現・新見市)では小豆さらさら、香川県坂出市|坂出地方では小豆ヤロなどと呼ばれる多田克己編 『竹原春泉 絵本百物語 -桃山人夜話-』 国書刊行会、1997年、162-163頁。ISBN 4-336-03948-8。村上健司編著 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、12-13頁。ISBN 4-620-31428-5。。前述の愛媛県広見町では砂洗いとも呼ばれる伊予の民俗 通巻37号 伊予の妖怪変化怪異・妖怪伝承データベース) 2008年6月22日閲覧。川のほとりで「小豆洗おか、人取って喰おか」と歌いながら小豆を洗う。その音に気をとられてしまうと、知らないうちに川べりに誘導され落っことされてしまうともいう。音が聞こえるだけで、姿を見た者はいないともいわれる大分県史 民俗篇 第四章 第四節 三 妖怪・霊異:(三)路傍の怪小豆洗い (同上) 2008年6月22日閲覧
    長野県松本市では、木を切り倒す音や赤ん坊の泣き声をたてたという長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承 3巻3号 第12編 口頭伝承 第2章 伝説:5 坂と道の伝説(1)坂の伝説 (怪異・妖怪伝承データベース内) 2008年6月22日閲覧。群馬県邑楽郡邑楽町や島根県では、人をさらうものといわれる群馬県史 資料編27 民俗3 27巻 第二編 四 二 群馬の世間話:(二)神異・怪異に関する話 (同上) 2008年6月22日閲覧民間伝承 9巻5号通巻95号 小豆とぎ (同上) 2008如 /6月22日閲覧。この妖怪の由来が物語として伝わっていることも少なくない。江戸時代の奇談集『絵本百物語』にある「小豆あらい」によれば、越後国の高田市|高田(現・新潟県上越市)の法華宗の寺にいた小僧は、体に障害を持っていたものの、物の数を数えるのが得意で、小豆の数を一合でも一升でも間違いなく言い当ててた。寺の和尚は小僧を可愛がり、いずれ住職を継がせようと考えていたが、それを妬んだ悪僧がこの小僧を井戸に投げ込んで殺した。以来、小僧の霊が夜な夜な雨戸に小豆を投げつけ、夕暮れ時には近くの川で小豆を洗って数を数えるようになったという。東京都檜原村では小豆あらいど(あずきあらいど)といって、ある女が小豆に小石が混ざっていたと姑に叱られたことから川に身を投げて以来、その川から小豆をとぐ音が聞こえるようになったという常民文化研究 通巻6号 多摩の昔話(一)平野部 (同上) 2008年6月22日院 \Mw。愛媛県松山市に伝わる小豆洗いの話では、明治初粥 |$K@n$N@ v$$>l$K50歳ほどの女性が小豆と米を洗っていたため、そこには誰も洗濯に寄らず、その女はやがて死に去ったというあゆみ 10・11合併号 ふるさとの民話 -松山市伊台の民話- (同上) 2008年6月22日閲覧。正体を小動物とする地方もあり、新潟県刈羽郡小国町 (新潟県)|小国町(現・長岡市)では山道でイタチが尻尾で小豆の音を立ててるものが正体だといい新潟県史 資料編22 民俗1 (同上) 2008年6月22日閲覧、新潟県十日町市でもワイサコキイタチという悪戯イタチの仕業とされる新潟県史 資料編22 民俗1 第5編 5 第3節 7 イタチ (同上) 2008年6月22日院 \Mw。長野県上水内郡小川村でも小豆洗いはイタチの鳴き声とされる民俗採訪 通巻昭和35年度号 長野県上水内郡小川村 (同上) 2008年6月22日閲覧。大分県東国東郡国東町(現・国東市)でもイタチが口を鳴らす音が正体とされ大分県史 民俗篇 第四章 第四節 三 妖怪・霊異:(三)路傍の怪 (同上) 2008年6月22日閲覧、福島県大沼郡金山町 (福島県)|金山町でも同様にイタチといわれる常民 26号 福島県大沼郡金山町 調査報告書 (同上) 2008年6月22日閲覧。岡山県赤磐郡(現・岡山市)では小豆洗い狐(あずきあらいぎつね)といって、川辺で狐が小豆ぁ N2;$r$?$F$k$H$$$&。長野県伊那市や\xA1 ;3M|8)>e Ln86;T$G$b%-%D%M|狐が正体といわれる長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承 第12編 口頭伝承 第3章 世間話 5 妖怪:(3)アズキアライ (同上) 2008年6月22日閲覧甲州秋山の民俗 通巻14号 六 信仰 (同上) 2008年6月22日閲覧。京都府北桑田郡美山町 (京都府)|美山町(現・南丹市)ではシクマ狸というタヌキ|化け狸の仕業とされるほか、風で竹の葉が擦りあう音が正体ともいう近畿民俗 通巻136,137号 丹波美山の言葉と民俗 (同上) 2008年6月22日閲覧。香川県観音寺市でも狸が小豆を磨いているといわれ香川民俗 通巻2号 赤じゃぐまその他 (同上) 2008年6月22日閲覧、香川県丸亀市では豆狸の仕業といわれる民間伝承 9巻5号通巻95号 小豆とぎ (同上) 2008年6月22日閲覧。広島県ではカワウソが正体といわれる。津村淙庵による江戸時代の随筆『譚海』ではムジナが正体とされる。秋田県ではニホンヒキガエル|大蝦蟇が体を揺する音といわれる旅と伝説 11巻7号/通巻127号 音と民俗(秋田県仙北郡角館附近) (同上) 2008年6月22日閲覧。福島県ではヒキガエル\xA1 $NGX$HGX$r$9$j9g$o$;$k$3$H$GaO$,;$$l9g$C$?2;$,>.F&@v$$$@$H$b$$! $$民間伝承 4巻2号 妖怪名彙 (同上) 2008年6月22日閲覧、根岸鎮衛の随筆『耳袋』でも蝦蟇が正体とされている。新潟県では、糸魚川近辺の海岸は小砂利浜であり、夏にここに海水浴に来る人間が砂浜を歩く「ザクザク」という音が小豆を研ぐ音に酷似していたため、これが伝承の元となったともいう高志路 3巻10号/通巻34号 西浜の聞書(三) (同上) 2008年6月22日閲覧。山形県西置賜郡白鷹町でも、小川の水が小豆の音に聞こえるものといわれる常民 31号 山形県西置賜郡白鷹町 調査報告書 (同上) 2008年6月22日閲覧。また江戸時代には小豆洗虫(あずきあらい\xA1 $`$7!K$H$$$&:+Cn$NB8:_$,CN$i$l$F$$$?!#ME2x8&5f2H!&B?ED9n8J$K$h$l$P!"$3$l$O8=Be$G$$$&%A%c%?%F%`%7$N$3$H$H$5$l$k多田克己 『幻想世界の住人たち IV 日本編』 新紀元社、1990年、135-136頁。ISBN 4-915-14644-8。。昆虫学者・梅谷献二の著書『虫の民俗誌』によれば、チャタテムシが紙の澱粉質を食べるために障子にとまったとき、翅を動かす音が障子と共鳴する音が小豆を洗う音に似ているとされる。また、かつてスカシチャタテムシの音を耳にした人が「怖い老婆が小豆を洗っている」「隠れ座頭が子供をさらいに来た」などといって子供を脅していたともいう。新潟県松代町では、コチャタテムシが障子に置時計の音を立てるものが小豆洗いだという高志路 通巻247号 聞き書(その三)- 新潟県松代町福島 (怪異・妖怪伝承データベース内) 2008年6月22日閲覧
    !


    同種の妖怪

    ・ くねゆすり
    : 秋田県仙北郡角館町中川村(現・仙北市)に伝わる音のみの妖怪。小豆とぎのそばに現れ、生垣を揺すって人間を驚かせる。名称の「くね」とは生垣の意味『妖怪事典』 144-145頁。旅と伝説 11巻7号/通巻127号 音と民俗(秋田県仙北郡角館附近) (怪異・妖怪伝承データベース内) 2008年6月22日閲覧。ポルターガイスト現象の一種との説もある
    ・ 米とぎ婆(こめとぎばば)
    : 長野県北佐久郡。山中や井戸で米をとぐ音をたてるという妖怪『妖怪事典』 164頁。
    ・ 洗濯狐(せんたくぎつね)
    : 静岡県引佐郡麁玉村(現・浜北市)。夜中に洗濯の音をたてるという妖怪『妖怪事典』 203頁。



    脚注




    関連項目


  • 日本の妖怪一覧

    Quotation:Wikipedia - Article - History  License:GFDL
  • posted by 龍 at 04:11| Comment(6) | TrackBack(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    広告


    この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

    以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

    ・記事の投稿、編集をおこなう
    ・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


    ×

    この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。